今回は3社の外資系企業で働いたことがあり、現在も外資系メーカーに勤務している管理人である転職スルオからみた外資系あるあるをまとめてみようと思う。
一般的に思われていそうな外資系企業のイメージと実際にはどのくらい違うのか、管理人の経験を基に書いてみることにした。
あくまでも個人の感想です。
それでは行ってみよう。
1. 意外と給料は高くない
外資系と言えば「高給取り」と思う方が多いかもしれない。
また、そんなイメージがあるだろう。
しかし、実際はそんなことはない。決してそんなことはない。
下手すればその辺の日本企業のほうが給料は高いかもしれない。
もちろん高給取りはいる。
だがそれは役員クラスであったり金融やコンサル、ITなどの専門職ではないだろうか。
外資メーカーのちょっとした管理職程度では残念ながらイメージほどの高給は貰えない。
また、外資系は退職金がない (もしくは毎月の給料に含まれている) ケースが多い。
そうなると毎月の給料がちょっとくらい高くてもトータル的に見ると大したことないケースもある。
もし外資系への転職を検討するのであれば必ず退職金の有無は確認しておこう。
なお、住宅手当や家族手当など昭和からある日本企業では支給されていそうな諸手当は基本的には無いと思った方がいい。
ちなみに私が30代後半の時に勤めていた外資系商社では年収400万だった。
残業代やボーナスを含めてこれ。
もちろん手取りではなく額面での話。
都内勤務で業界2位の売上高を誇る企業だったがこの程度。
地方の中小企業より少ねえよ。
もちろんやる気など出るわけがなかったのは言うまでもない。
2年で退職した。
本当はもっと早く退職したかったが次が見つからなかったのよね。
なお、自分を擁護するわけではないが、無能だったから給料が低かったわけではない。
部署全体がこんな感じ。
人件費を下げることに命をかけているような会社だったのでそのまま定年まで働き続けても年収500万円に届くことはなかっただろう。
2年で退職できてよかった。心からそう言える。
2. けっこう英語ができない人がいる
そもそも英語が必要ない人もいる。
部署にもよるが、意外とそんな感じかもしれない。
もちろん上のポジションであればどの部署でも必須だろう。
特に会話。
しかし、「全社員必須か」と言うとそうでもない。
普段は威勢よく電話に出るのに外人さんからだと急に小声で「just a moment please」と一言だけ言って誰あてかも誰からかも分からない電話を勝手に転送してくる人もいたりする。
そんな程度です。
外資系で上を目指したりそれなりのポジションへの転職を希望するならば英語ができたほうがいいのは間違いない。
と言うか英語ができないとダメだろう。
英語で面接が行われることも珍しくない。
しかしスタッフレベルであればイメージほど外資系イコール英語と言うわけではないかもしれない。
メールでは日常的に英語を使うことになるがgoogle翻訳を駆使すれば何とかなる。
入社してから勉強しても間に合うこともあるので英語ができないからと言って外資系への転職をためらう人がいたら考え直してみて欲しい。
3. 転職の回転が早い
外資系であればどこも日本企業と比べると人の入れ替わりが激しい。
1年や2年で退職していく人も珍しくない。
もうそれが当たり前になっているので誰が退職しても驚かない。
よく「忙しいので退職すると周りに迷惑が掛かるから・・・」と言ってなかなか退職できないとか聞くが外資系に限ってはそんなことはない。
みんな気にせず退職していく。
個人的にはそれでいいと思っている。
退職する会社のことなんか気にする必要はない。
次の日からいなくても会社は普通に回る。
そして退職してしまった人のことが話題に上ることもない。
もし自分が退職すると決めたら躊躇なく退職してしまって構わないだろう。
4. お友達人事が横行している
外資系企業はけっこう頻繁に社長が代わる。
そして新しい社長が就任すると大体前職から手下を数人引き連れてくる。
もちろん彼らにはそれなりのポジションが与えられる。
また、入社時は役職が付いていないとしても光の速さで昇進する。
既存の社員との差は歴然なのでみんなやる気がなくなるのは言うまでもない。
モチベーション?
上がったこともないし上がる要素もない。
5. 入社時の年収やポジションが重要
入社してからポジションや年収をあげるのは至難の業となる。
前述のように社長や役員クラスから引き抜かれて入社したのであれば問題ないかもしれないが一般的な入社ルートであれば入社時に交渉したほうがいいだろう。
ポジションは難しいかもしれないが年収は上げられる可能性がある。
私は面接の際に年収を聞かれたら実際の希望年収プラス50万円から100万円を上乗せして伝えている。
もし採用されても希望通りの額面を提示されることはほぼなく、大体減らされるので「これくらいでちょうどいいかな」と思っている。
そもそも採用されないんだけどね。
6. すぐクビになる?
そうでもない。
外資系というと仕事ができないとすぐクビになるイメージがあるだろう。
しかし、外資系と言っても日本にある限り日本の法律が適用される。
外資系だからと言って仕事ができないからクビを切られるなんてことはそんなにない。たぶん。
ただし、部長クラスなど上のポジションは違う。
課長クラスでもあるかもしれないが、チームの成績やパフォーマンスが悪ければクビになることはある。
これは在籍していた3社すべてで起こったことなので間違いないだろう。
また、外資系の場合は日本からの撤退により会社がなくなったり業務縮小により部署がなくなったりすることはある。
そうなれば当然会社にはいられなくなる。その場合は仕方ない。諦めろ。
日本企業も同じだが外資のほうがその可能性は高いだろう。
7. 実力主義?
そうでもない。
まずはお友達人事で入社した人が優遇される。
また、数字で判断できる営業職であれば数字を上げれば給料に反映される。
その部分は実力主義と言えるかもしれないがそれは日本企業でも同じだろう。
問題は事務方だ。数値化できないため評価が難しい。
基本的に何をしても評価されない。
例え面談時に評価していると言われても昇給や昇格にはさほど影響がないのでやる気がなくなる。
8. 意外と無能が多い
なんで採用したんだよ!って突っ込みたくなるくらいの無能が一定数いる。
そしてその無能社員に限ってなぜか自分のことに自信満々だったりする。
意味が分からねぇよ。
上にも書いたがそんな人でもクビにはならない。
そんな外資系企業もあるのです。
9. お局クラスが多い
外資系企業では即戦力を求められるので新卒での入社が少ない。
特にオフィス勤務はほとんどが中途での採用となるので必然的に年齢層が高くなる。
そのため、社内にお局が溢れかえる。
将来のお局候補からラスボス的なお局であるKing of Otsuboneまでいろいろ存在する。
正直めんどくさい。
個人的な意見だが40代50代の独身ババアがめんどくさい。
特にめんどくさい。
なるべくかかわらないようにしているがそうもいかないことも多い。
どうにかならんもんだろうか。
もっと若手を採用しろと言いたい。
声を大にして言いたい。
10. 基本的にドライ
ドライな社員が多いので変なしがらみは少ない(かもしれない)
飲み会や会社のイベントなどもあまりない。
あったとしても参加しなくても何も言われない。
フレンドリーに和気あいあいと仕事をしたい人にはあまり向かないかもしれない。
ちなみに私は今の会社に入社してからプライベートで会社の人と飲みに行ったり出かけたりしたことはない。
一度もない。
もしかしたら嫌われているだけかもしれないが気にしないでおこう。
以上、思い付いた点をまとめてみた。
外資系と言っても中身は完全に日本企業であることも多い。
私が勤めていた3社も比較的日本企業寄りだと思う。
そういう意味では本当の外資系を知らないのかもしれないが、外資系と言ってもいろいろな会社があることを知ってほしい。
外資系への転職を検討している人の参考になれば幸いです。