何かとネットを賑わすブラック企業。
幸薄い私も漏れなくそんなブラック企業に就業したことがある。
企業形態:外資系とだけ
売上高:業界TOP3に入るくらい
従業員数:非公開とする
取扱商材:非公開とする
資本金:非公開とする
所在地:東京都
雇用形態:正社員
①正社員になったとたんに基本給の大幅減額
そこには下記のように記載があった。
・その間の月額基本給は40万円
・残業手当なし
・賞与なし
諸々突っ込みたい箇所はあった。
しかし、試用期間中の契約社員でも基本給40万円、
そこで正社員としての新たな雇用契約書を渡されたがその内容に唖然
・賞与は年2ヶ月分
・残業代は別途支給
契約書を見た私が最初に発した言葉がこれだった。
確かに最初の雇用契約書の通り正社員になるにあたり基本給は変動
変動したがそうじゃない。
そんじゃないんだよ!
そう叫びたくなった。
「
残業ありきで給与を決めるな。
と言うかそういう事は先に言え。
昔からの伝統芸だったようだ。
②勤務時間がなんかおかしい
と言っても夜勤があるわけではなく早番、中番、
中番:9:00〜
遅番:10:00〜
こんな感じ。
ふざけんな。
一部の社員は。
なぜ一部の社員だけなのか。
なぜ遅番なのに8:00出社なのか。
こいつバカじゃね?とか思いながらも口に出すわけにもいかず、
③残業時間がなんかおかしい
締め切り時間があって1分でも過ぎればアウトとなり残業をしても
申請する時間もないほど忙しく、申請を忘れていても容赦なかった。
申請していた場合は時間を過ぎると強制的に帰らされるが、
OKと言うか「残業が付かないからいくら残業してもいいよ」
できた上司だ。
許可されて1時間残業してもタイムカードを見てみると30分しか
タイムカードが改ざんされていたのだ。
このようなケースは稀によくあり決して珍しくなかった。
これだけを聞くといい事かもしれないが、
イヤ、正しくはタイムカードを押させられる。
そしてその後に個人業務をやるなら別室でやれと言われる。
ついでだが、
そんなこんなで月の残業時間は大体20時間前後に抑えられていた
④ちょっとしたことでクビになる
1. 育休を取得した男性スタッフ
取得した後に職場には復帰したがしばらくしたらいなくなっていた
もちろん法律で認められた権利なので本来ならば取得することはまったくもって問
そんな理由でクビにすることなどできない。
しかし、あの会社のことだから難癖つけて辞めさせたのだろう。
あの会社ならやりかねん。
結末は知らん。
2. 上司と仲が悪かったスタッフ
上司もなんとかクビにしたかったようだが適当な理由が見つからない。
あっていいのだろうか。
それよりもそんな理由でクビにできるのだろうか。
3. 面談にて言いたいことを言い切ったスタッフ
部長&次長 対 スタッフにて面談が行われた。
この面談の趣旨は「現場の率直な声を聞きたいから現状思っていることや不満があれば正直に話して欲しい」というもの。
そこで馬鹿正直に現状の不満をすべて洗いざらいぶちまけたところ部長が激怒。
「そこまで不満があるなら辞めていいよ、むしろ辞めろ」ということになりクビに。
まだ若いスタッフだったがもったいない。
貴重な若手だったのに。
「正直に言え」って言ったから話したのにそれでクビっておかしいでしょ。
部長なんていい大人なのに恥ずかしい。
ホントのこと言われたからって怒るなよ。
⑤パワハラによる鬱病
ブラック企業の基本だろう。パワハラにより鬱病が発症したスタッフがいた。
けっこう仲良かったが直前まで全然気付かなかった。
本人も周りに対して気を使って隠していたんだろうが突然出社しなくなった。
半年間の休職後、復帰の見込みがないため職場を去ることになった。
会社の携帯しか連絡先を知らなかったため話をすることが出来なかったのが残念。
今頃どうしているのか気になるところだ。
しかしパワハラした方はぜんぜん悪気もないし反省もしていない。
会社も注意するわけでもなく放置。
これじゃパワハラはなくならないよな。
そう思った。
以上、私が勤務していた会社でのブラック企業体験記をまとめてみた。
働いているときは「けっこうブラックだよなー」なんて思っていたが、こうして文字にすると意外とたいしたことないような気がする。
いや、けっこうブラックだったんだよ。
マジで。
しかし世の中にはブラック企業は数えきれないほど存在するだろう。
連日ブラック企業のニュースが流れると心が痛む。
それら企業の諸悪の根源が滅亡することを願うしかない。
無理だろうけど。