転職サイトに登録していると転職エージェントからスカウトメールが来ることがある。
「求人を紹介したいので登録しませんか」と。
となると基本的には面談をすることになるだろう。
今回はその転職エージェントとの面談について必要事項を纏めてみた。
面談に行ったことのない人は参考にしてもらえればと思う。
尚、面談は緊張する必要はない。
「いい求人紹介してね」くらいの軽い気持ちで行けばいい。
1. 事前準備
履歴書と職務経歴書は面談の前日までにはエージェントに送っておこう。
そうすればエージェントも事前に求職者の社歴や職務経歴などを把握でき、面談もスムーズに進めることができる。
また、事前に諸々の希望条件や希望事項の優先順位などを確認しておきたいエージェントもいる。
その場合、メールにその旨記載があるので記入して返信しておこう。
できればこちらも面談の前日までに返信しておくのが好ましい。
2. 当日の持ち物
特にない。
強いて言うならカバンと筆記用具くらいか。(社会人なら当たり前だと思うが)
面談の際にエージェント独自の書類を記入することは多々ある。
また、会社案内や求人票を渡されることもあるので、カバンと筆記用具くらいはあったほうがいい。
なお、エージェントから名刺を貰うだろうが自分の名刺は渡さなくていい。
3. 面談の場所
基本的には転職エージェントのオフィスとなる。
しかし、時間が取れずオフィスまで行くのが難しい求職者に対してはエージェントが希望の場所まで出向いてくれることもある。
また、中には土日でも対応してくれるエージェントもある。
平日が難しいようなら土日でも可能か1回聞いてみるのもいいだろう。
オフィス以外でとなると、だいたいカフェやファミレスで行うことが多い。
しかし周りに人がいて集中して話ができないこともあるので可能な限りエージェントのオフィスで行うことを勧める。
カフェでは隣の席でコーヒー飲んでいる人がいる中「今の年収がいくらだから次の転職先ではいくら希望です」とかちょっと言いにくい。
隣の席の人は素知らぬふりして聞いている。
絶対に聞き耳立てて聞いている。
そしてチラ見してくる。
気を付けよう。
なお、遠方者や事情があって面談を受けられない人に対しては電話で対応してくれる場合もある。
遠方であれば電話も致し方ないが、こちらも可能な限り対面での面談を勧める。
やはり直接会ったほうがいろいろ話しやすい。
また、エージェントから電話面談を指定してくることもある。
その際は素直に従って電話面談でいいだろう。
4. 面談の内容
事前に転職活動に関しての情報の提出を求めるエージェントもあれば、面談開始時に書かされたり、面談の中で聞いてくるエージェントもある。
方法は異なるが、聞いてくる内容はどこもほぼ一緒かと思う。
- 今までの職歴やスキル
どんな会社でどんな仕事をしてきたか、どんなスキルが身に付いたか。
また、組織図やその組織での自分の役割、部下(いれば)についてなど。 - 過去の転職理由
なぜ転職したのか。ポジティブな理由が好ましい。
表向きでは会社の批判はしないほうがいい。 - 今回の転職理由
なぜ今回転職を考えているのか。こちらもポジティブな理由が好ましい。
しつこいようだが会社の批判はしないほうがいい。 - 自身の強み、弱み
自己診断で。
強みはエピソードも交えてしっかりアピールしよう。
多少盛っても構わない。
むしろ盛れ。 - 希望条件
業界、職種、ポジション、年収、勤務地 等々
優先順位を付けておこう。
また、譲れない点があれば伝えておこう。 - 今後のキャリアプラン
転職先で実現したいことや自分がどのような道に進みたいのかなど説明できるようにしておこう。 - 他に登録している転職エージェント、応募済み求人
紹介する求人が被らないように。
またどんな求人に応募しているのか参考にするため。
だと思う。 - 転職に関しての不安な点や疑問点
不安に思うことがあればどんなことでも聞いておこう。
気休めの言葉が返ってくる。
エージェントとの面談では言いにくいことも正直に答えた方がいいだろう。
そうしないとエージェントも正しい情報を提供できない。
また、話した内容がそのまま応募する企業に伝えられるわけではないので本音で話そう。
5. 面談時間
30分から1時間30分くらい。
だいたい1時間前後が多い。
私は最短で30分、最長で1時間40分だった。
面談の時間があまり短いとちょっと不安になる。
逆にある程度の長さだと「少しは興味を持ってもらえたのかな」と思うこともあるが実際はどうだろう。
私の場合、過去に面談の時間は短かったけど良くしてくれたエージェントもあったので面談の長さ自体はあまり気にしなくてもいいのかもしれない。
6. 面談時の服装
基本的には自由。
私もそうだが、今の時代スーツを着ないで職場に行く人は珍しくない。
普段スーツを着ていないのに面談だからと言ってスーツで職場に行ったら上司や同僚から怪しまれる。
気を付けよう。
なお、服装や見た目もエージェントからの評価に加味される可能性もある。
社会人として、イヤ、人として最低限のマナーは守ろう。
7. 求人の紹介
あればの話だが。
面談で話を聞いたうえで求職者の希望に沿った求人や予め準備しておいた求人をその場で出してくることもある。
また、希望とはちょっとと言うかだいぶずれているがお構いなしに出してくる求人もある。
前者は、求職者の希望にマッチしていて是非検討してもらいたいケース。
後者は「誰も候補者がいないから取り敢えず紹介してみた」みたいな感じ。(自身の経験より)
内容はちゃんと見極めて気になる求人に申し込もう。
気の乗らない求人を断ってもたぶんエージェントからは嫌われない。
最後に
転職エージェントもビジネスなので「この求職者は転職できそうもない」と判断されれば求人を紹介してもらえなくなることも考えられる。
そうならないように面談の場では明るくポジティブに自分を売り込むつもりで臨もう。
また、大手の転職エージェントであれば求人数も多いだろう。
ただしそれに比例して登録者数も多くなる。
ということは必然的にライバルも多いということになる。
エージェントも1つの求人に対し、何人も企業に紹介できない。
当然、登録者の中での選考が必要となってくるのでライバルが多ければ多いほどエージェント内の選考を通過する確率も下がってしまう。
小さいエージェントや特化型も含めて、いろいろなタイプのエージェントに登録することをお勧めする。