先の記事「スルオ、面接官になる」でも書いたが、夏に採用した中途の新人さんが先日退職した。
カタチとしては自主退職となるが実際はクビみたいなもの。
というかクビそのもの。
空気を察したのか自らその身を引いた感じとなった。
上司としても会社としてもいろいろ手を尽くしたがダメだった。
転職にはリスクが付き纏うことは重々承知だが今回は最悪のケース だろう。
なぜこのようなことになったのか?
その経緯をそこそこ詳しく書いてみようと思う。
というかクビそのもの。
空気を察したのか自らその身を引いた感じとなった。
上司としても会社としてもいろいろ手を尽くしたがダメだった。
転職にはリスクが付き纏うことは重々承知だが今回は最悪のケース
なぜこのようなことになったのか?
その経緯をそこそこ詳しく書いてみようと思う。
それでは行ってみよう。
勤務開始
初日
まぁ問題なかった。
と言っても午前中は会社の説明、 お昼を食べてから午後は業務の説明& ちょっとした実務程度なので問題を起こす方が難しいレベル。
と言っても午前中は会社の説明、
こんな感じだろうってな具合の初日だった。
2日目
全部新しいことを教わるのも酷だろうと思い、 まずは復習も兼ねて前日と同じ業務からやってもらうことにした。
しかし、 いざやってもらおうとしても教えたことをまったくと言っていいほ ど覚えていない。
メモを取るほどのことでもないようなことも覚えていない。
もちろん必要なことはメモを取っていたがそれはそれでダメだったみたい。
メモを取るほどのことでもないようなことも覚えていない。
もちろん必要なことはメモを取っていたがそれはそれでダメだったみたい。
そんなわけでまた最初から教え直し。
「う~ん」と心の中で唸ってしまうよな1日だっとことは今でも覚えている。
「う~ん」と心の中で唸ってしまうよな1日だっとことは今でも覚えている。
3日目以降
前日に続き、復習がてら同じ業務をやってもらうがやはりダメなようだ。
覚えていない。
覚えていない。
そのため、マニュアルやメモを見ながら行うのでとても時間が掛かる。
極端な話、通常の倍くらい時間が掛かる。
極端な話、通常の倍くらい時間が掛かる。
さすがにこれでは業務が追い付かない。
ちょっとヤバいかもと思い始めた。
ちょっとヤバいかもと思い始めた。
そして、もしかしたら記憶に関して何かしらの病気じゃないのかと思い始めたのもこのくらいからだった。
それくらい覚えていなかったのです。
それくらい覚えていなかったのです。
まぁ、まだ3日だしもう少し様子を見よう。
そう思いしばらくは根気強く教えて行くことにした。
そう思いしばらくは根気強く教えて行くことにした。
しかし1週間が過ぎ2週間が過ぎ、 そろそろ業務にも慣れてくる頃のはずが一向にその兆しがない。
本格的にヤバいかも。
自然とそう思うようになっていた。
そしてその旨上司にも説明し、「ヤバいかもしれません」と報告しておいた。
本格的にヤバいかも。
自然とそう思うようになっていた。
そしてその旨上司にも説明し、「ヤバいかもしれません」と報告しておいた。
1ヶ月経過
1ヶ月が過ぎた頃、上司を含めて面談をすることにした。
本人の理解度、担当業務の進捗、 1ヶ月やってみた本人の感想や会社から見たパフォーマンスレビュ ーなどを確認するために。
本人の理解度、担当業務の進捗、
本人曰く、業務自体は把握できてきたが全体の流れが把握できていないがために
① 業務の優先順位が付けられない
② いつくらいまでにその業務を終わらせる必要があるのかが分からない
① 業務の優先順位が付けられない
② いつくらいまでにその業務を終わらせる必要があるのかが分からない
とのこと。
いや、説明してますやん。
覚えてないだけちゃいまっか?
心の中でそうツッコミを入れてしまったのは言うまでもない。
覚えてないだけちゃいまっか?
心の中でそうツッコミを入れてしまったのは言うまでもない。
取り敢えず今のままではマズい。
そう思い上司と話し合った結果、本人の担当業務の範囲を狭めて今の業務に集中してもらうようにした。
もちろん、諸々最初から説明し直したことも忘れてはいけない。
そう思い上司と話し合った結果、本人の担当業務の範囲を狭めて今の業務に集中してもらうようにした。
もちろん、諸々最初から説明し直したことも忘れてはいけない。
2ヶ月経過
仕事に慣れてきたのか、少し業務のスピードが上がってきた気がする。
本人とも話し、少し任せてみることにしてみた。
本人とも話し、少し任せてみることにしてみた。
しかし、これが失敗だった。
任せてみた頃から他部署や同じチームの派遣さんから諸々クレームが入るようになった。
任せてみた頃から他部署や同じチームの派遣さんから諸々クレームが入るようになった。
他部署からは、ミスが多い、依頼したことが出来ていないなど。
派遣さんからは、同じことを何度も聞いてくる、一連の業務の中でもその一部がスッポリと抜けているなどなど。
派遣さんからは、同じことを何度も聞いてくる、一連の業務の中でもその一部がスッポリと抜けているなどなど。
ぜんぜん任せられないじゃん。
これはマズイと思い、本人と話し合い。
一連の業務の流れをすべて本人に書き出させ、抜けている個所や誤りがないか赤ペン先生のごとく私がチェックすることにした。
それを基に本人専用のマニュアルを作成し、これを見ながら業務を行ってくださいと指示を出すことにした。
一連の業務の流れをすべて本人に書き出させ、抜けている個所や誤りがないか赤ペン先生のごとく私がチェックすることにした。
それを基に本人専用のマニュアルを作成し、これを見ながら業務を行ってくださいと指示を出すことにした。
そこまでせなあかんのか。
そんな気持ちになっていた。
そんな気持ちになっていた。
3ヶ月経過
ウチの会社は試用期間が6ヶ月なのでここで折り返し。
ここでまたもや上司を含めた面談をすることに。
ここでまたもや上司を含めた面談をすることに。
本人曰く、ミスも減ってだいぶ良くなってきたと。
いやいや、そんなことはありませんよ。
「他部署からクレームは出るし、派遣さんからもどうにかして欲しいと泣きつかれています」と言うことをやんわりと伝え現実を知ってもらう。
「他部署からクレームは出るし、派遣さんからもどうにかして欲しいと泣きつかれています」と言うことをやんわりと伝え現実を知ってもらう。
また、ミスを回避するために自分なりのチェックを行っているようで相変わらず時間が掛かっていることは否めない。
それでもミスが出てさらに時間までも掛かってしまっているという悪循環に陥っていたようだ。
それでもミスが出てさらに時間までも掛かってしまっているという悪循環に陥っていたようだ。
因みに前任者の業務量を100とした場合、今回の新人さんの業務量は70くらいだろうか。
更に前任者は月の残業が10時間ほどだったが、新人さんは40~50時間もある。
更に前任者は月の残業が10時間ほどだったが、新人さんは40~50時間もある。
どれだけ時間が掛かっているのかお分かりいただけるだろう。
その上ミスも多いのではちょっと手に負えない感じになってきてしまっている。
その上ミスも多いのではちょっと手に負えない感じになってきてしまっている。
かと言ってこのまま何もしないわけにも行かないので、もう少し時間を割いて面倒を見ることにした。
まずは、時間割を作成。
仕事量と私の経験、本人のスキルを鑑みて「この仕事ならこのくらいの時間で終わるだろう」と予想を立てて、何時から何時まではこの業務をやってくださいとこちらから指示を出すことにした。
仕事量と私の経験、本人のスキルを鑑みて「この仕事ならこのくらいの時間で終わるだろう」と予想を立てて、何時から何時まではこの業務をやってくださいとこちらから指示を出すことにした。
時間内に終わりそうもない時は事前に連絡をくださいと付け加えて。
4ヶ月経過
本人は入れず、まずは人事、上司、私の3人で話し合いの場を設ける。
話の内容としてはこのまま正社員登用していいのか?ってこと。
話の内容としてはこのまま正社員登用していいのか?ってこと。
正直難しいのではないか?と言うのが上司と私の見解。
人事としては試用期間中でも解雇は解雇なのでできれば避けたいとのこと。
人事としては試用期間中でも解雇は解雇なのでできれば避けたいとのこと。
そして3人で話し合った結果、もう1ヶ月猶予を与えましょうとのことに。
要するに1か月後に進退が決まる。
要するに1か月後に進退が決まる。
今のままでは正社員登用は難しい。
そのつもりで頑張ってくださいと本人にも伝える。
そのつもりで頑張ってくださいと本人にも伝える。
5ヶ月経過
またもや、人事、上司、私の3人で話し合いが行われる。
その結果、正社員登用は無く試用期間終了をもって退職していただくこととなった。
その結果、正社員登用は無く試用期間終了をもって退職していただくこととなった。
やはり、ミスの多さと時間が掛かり過ぎていること、派遣さんよりも圧倒的に業務量が少ないこと。
この辺りがその理由となる。
この辺りがその理由となる。
本人には申し訳ないがウチとは合わない。
このままいても会社にとっても本人にとってもよくないだろう。
心を鬼にしてその旨宣告する覚悟を決めた。
このままいても会社にとっても本人にとってもよくないだろう。
心を鬼にしてその旨宣告する覚悟を決めた。
いよいよ本人を交えての面談の日、気が重い。
なんて言おうか、本人が傷つかないような言い回しはないだろうか。
なんて言おうか、本人が傷つかないような言い回しはないだろうか。
そんなことを考えていたところ、本人から突然退職の申し出があった。
空気を読んだのだろう。
恐らく本人としては不本意だろうが、そうせざるを得なかったのかもしれない。
空気を読んだのだろう。
恐らく本人としては不本意だろうが、そうせざるを得なかったのかもしれない。
ここまで来てしまえばあとは早い。
退職の手続きを始め、最終出勤日を決め最後の方は有休消化をしてもらうことになった。
退職の手続きを始め、最終出勤日を決め最後の方は有休消化をしてもらうことになった。
そして12月某日、最終勤務を終え退職していった。
なんか申し訳ないことをした。
そんな罪悪感しかなかった。
なんか申し訳ないことをした。
そんな罪悪感しかなかった。
今回は完全なるミスマッチ。
経歴書を見てもウチの会社での業務とマッチする部分もあったしそれなりに経験も積んでいたので大丈夫だろうと思って採用したがとんでもなかった。
経歴書を見てもウチの会社での業務とマッチする部分もあったしそれなりに経験も積んでいたので大丈夫だろうと思って採用したがとんでもなかった。
改めて人を採用することって難しいと思わされた2022年の冬だった。