先日受けた某外資系メーカーの一次面接。
理由は分からないがなぜかパスしたので最終となる二次面接を受けることとなった。
二次面接ともなれば一次面接のときよりも会社や扱っている製品のことを細かく調べる必要がある。
そして面接対策も重点的に行わなければならないだろう。
そんな二次面接に対してどのような準備をしてどのように受けてきたか、今回はこの二次面接のことを記事にしようと思う。
パスすれば晴れて転職活動終了となる今回の面接がどうなったか?!
それでは行ってみよう。
7月某日、最終となる二次面接は社長との対面で行われることとなった。
しかし担当エージェントから指定された日時はどれもこちらの都合が悪い。
可能であればスケジュールを変更してもらいたかったが相手は社長であるため、こちらの都合ではなく社長の都合に合わせる必要がある。
仕方ないのでその中でも一番都合のつけやすい日を選ぶしかなかった。
例えそれが4日後だとしても。
決して自分の都合を優先させないように!
準備期間が4日間しかないということは非常に厳しい。
その4日間で面接対策をしなければならない。
まずは社長がどんな人なのかを知ったほうがいいだろう。
そんな訳でホームページで社長の名前を調べてググってみた。
linkedinがヒットしたので早速見てみたが若い。
私よりも若い。
そして海外の大学を出ておりMBAを持っているもよう。
海外の大学を出ていると言うことは英語がペラペラなのだろう。
そもそも外資系企業の社長になるくらいなのだから英語ができて当たり前のはず。
できる。
この男、なかなかできる。
よくわからんがなんとなくそう思った。
ちょっと待てよ。
そこで1つの疑問がわく。
面接は日本人の社長とだが日本語で行われるとは書かれていない。
もしかしたら全部ではないかもしれないが部分的にでも英語での面接が行われるかもしれない。
となると英語対策も必要となる。
しかし面接まで4日しかない中で日本語と英語の両方で面接対策を行うのは無理がある。
かと言って可能性がある以上、英語対策をまったくしない訳にもいかない。
そう思い、5秒ほど海より深く悩んだ結果「日本語9 : 英語1」くらいの割合で対策を練ることにした。
英語が来たらドンマイって感じで。
また、一部の百貨店やショッピングモールでこの会社の製品を扱っているので実際に見たり触ったりしておいた方がいいと思い店舗まで行ってみることにした。
店舗の雰囲気、スタッフの対応、製品の特性などなど実際に身を持って体験しないと分からないこともある。
面接の中でも
「店舗に行ったことありますか?」とか
「実際に製品に触れたことがありますか?」
とか聞かれることもある。
その際にちゃんと回答できるように準備しておいた方がいいだろう。
英語(念の為程度)と日本語の面接対策及び店舗訪問となかなかハードな4日間となった。
面接当日
午後休を取っていたので午前は普通に出勤。
今回は先方の会社での対面の面接となるため、大きめのカバンにスーツとワイシャツと靴と普段使用しているカバンを入れて出勤。
さすがに大きなカバンを持って出勤した上に午後休ともなれば上司や同僚に怪しまれる可能性が高い。
そのため大きめのカバンは駅のロッカーにしまっておき、その中に入れておいた普段使用のカバンのみ持って何食わぬ顔をして会社に行くことにした。
そして午前で仕事を終わらせ帰るふりをして面接へ。
面接会場となるオフィスはいろんな企業が入っている大型のオフィスビルとなる。
待ち合わせ場所はそのビルに入居している企業の社員であれば誰でも自由に使用できるフリースペースだった。
オシャレすぎて平凡なおっさんには似合わない場所だなぁと思いながら担当者を待つことにした。
数分後、人事担当者が来た。
一次面接のときに画面越しにだが一瞬だけ顔合わせをしたのでこちらは気付いたが向こうは私の顔など覚えていないようだ。
私を探しているようだったのでこちらからスマートに(自称)そして爽やかに(自称)声を掛ける。
軽く挨拶を交わし面接会場に案内される。
しばらくしてラスボスこと社長の登場。
いよいよ最終面接の開始。
挨拶を交わし、質問が始まった。
1. 今までの職歴にアピールを加えた自己紹介
最初から「アピールを盛り込んだ自己紹介」と指定されたのは初めてだったので少し戸惑うも業務改善と経費削減の実績を説明しなんとか乗り切れた。
と思う。
2. 先の自己紹介で説明した経費削減についてもう少し詳しく
これは一次面接でも聞かれていたので説明しやすかった。
もう少し具体的に、そして数字も含め詳しく説明。
それでも足りないのか更に深掘りしてくる。
けっこうグイグイ来る人なのかもしれない。
3. 転職理由について
これは一次でも聞かれていたが、より具体的に説明した。
簡単言うと「より専門性を高めるため、今の業界や会社ではそれができないので敢えて業界を変えてチャレンジするために転職を決意した」と。
なんかそれっぽい。
4. 今までで一番やらかしたミス
これは正直に言ってしまえばミス云々はどうでもいい。
ミスは仕方ない。
だって「にんげんだもの」by みつを
ミスしたことよりも
- どのようにリカバリーをして被害を最小限に留めたか。
- その後の対策としてミスが再発しないようどう改善したか。
この2点の対応力や実行力を知りたいのではないだろうか。
勝手にそう判断した。
まずはミスした事実とその原因を軽く説明。
そして関係各所への対応及びどのような改善策を立てて再発防止に努めたかを説明した。
それなりにうまくまとめられたと思う。
5. 所属する部署はすべて女性だが大丈夫か
今も自分以外は女性しかいない部署に所属しているので問題ない。
なので「現状も同じく女性しかいない部署であり問題なく業務を行えている」と伝えておいた。
しかし本音としては「マジっすか、ちょっとめんどくさいっすね」
と言いたかったがそんなこと言える訳もない。
因みに言っておくと実際ちょっとめんどくさい。
マジでめんどくさい。
6. 現在所属している部署の組織とそれぞれの役割
上から順に部署全体での役割と自分のチームの担当業務をそれぞれ説明。
私と部下の毎月の残業時間も聞かれたのでそれぞれ答える。
正直、ここまでは悪くない。
自分でもそう思えるほどの内容だった。
しかし、面接の最中にあった社長の話に引っ掛かる部分が出てきた。
社長曰く「本人が納得すればいくら残業しても構わない」とのこと。
確かに本人が納得すればいくら残業してもいいかもしれない。
しかし、それは本当に本人が納得しているのだろうか。
常に残業をしなければ追いつかない状況なのではないだろうか。
これだけワークライフバランスが騒がれている昨今において無制限の残業を黙認することは経営者としていかがなものか。
企業として残業を減らすための努力や取り組みをしているのだろうか。
ちょっと考えさせられる発言だった。
そしてさらなる爆弾発言が飛び出る。
今回募集したポジションの前任者、さらにその前と2者連続で短期間での退職勧奨による退職だったもよう。
どのくらい短期間だったのかは分からないが、ともに会社が求める成果を出せなかったとのこと。
2人とも納得してもらった上での退職勧奨であったことを強調していたが、そりゃ会社から退職勧奨されれば期間の引き延ばしはできても基本的に最後は受けざるを得ないだろう。
例えそれが納得いかなくても。
だとすれば今回も同じ結果になる可能性は十分考えられる。
この話を聞いてテンションが大幅に下がったことは言うまでもない。
しかし面接は続く。
テンションは下がったがそれを顔に出してはいけない。
そう思い、表向きだけでも最後まで頑張ることにした。
7. どのような数値管理を行い、目標設定としているか
数値管理はしているが、それを目標設定とはしていなかったため即座に回答できなかった。
少し悩んだ結果、この会社はコスト削減に重きを置いている感じがしたので毎月発生するコストを管理、削減できる部分は削減して前年同月より減らすことを目標としていると説明。
実際には昨年より減らすことは特に目標としてはいないが、思いつきの割にはそれっぽく答えられたと自画自賛。
8. もし採用されたらどのくらいの期間で入社できるか
これには素直に1.5ヶ月から2ヶ月は見て欲しいと伝える。
過去に転職エージェントからは「できれば1ヶ月後、長くても1.5ヶ月までには入社できると言え」と言われたことがある。
「最初から2ヶ月は印象がよろしくない。そのため、最初は短く伝えておき無理なら延長すればいい」とのこと。
しかし今回は敢えて2ヶ月後にした。
志望度数が下がったのでいいかな。
9. 最後に質問はありますか
予め用意していた質問はあったが、内容が薄っぺらかったため(詳細は失念)この社長には通じないと思った。
そのため、面接の中で出てきた「部内で抱えている問題」について詳しく説明してもらうことにした。
質問は下記3点。
- 部内における一番の問題点
- その問題を解決するために何が必要だと思われるか
- 今回募集のポジションに一番必要なスキル
これらの質問がどう判断されたかは分からない。
願望も込めていい質問だったということにしておこう。
以上で面接は終了。
時間にして1時間を少し超えたくらい。
質問の数はそこそこだったかもしれないが、それ以上にこちらの回答に対しすべて深堀りしてくる。
分からないことは分かるまで聞いてくる。
なかなか面白い面接だった。
ちなみに英語での質問や店舗訪問については一切なかった。
この社長の下で働くのも面白いかも。
面接が終わったときにはそう思っていた。
しかしやはり前任とその前がともに退職勧奨に合っていることを考えると躊躇してしまう。
どうしたもんか。
帰りの電車の中では回答の出ない問いに対し全力で考えていた。
内定が出たわけでもないのに。
家に帰ってから担当エージェントに面接の内容と感触をメール。
やりがいはあるが非常にチャレンジングになると。
担当からは「選考に時間が掛かるので7月いっぱいくらいまでは待って欲しい」という内容の返信がきた。
正直言って感触はけっこう良かった。
今までの面接の中では一番だったと思う。
社長との会話のテンポもよかった。
もしかしたら採用されるかも。
と言っても退職勧奨もあるしどうするべきか。
もし採用されたら条件次第では行ってみようかな。
年収が低かったら断ればいいかな。
そんなことを思いながら日々過ごしてもうすぐ9月。
未だに返事が来ていない。
ここまで待っても返事が来なければもう来ることはないだろう。
7月中には返事をすると言っておきながら8月も終わりとなる今になっても返事が来ないとは・・・
連絡がない=不採用
と言う認識で間違いはない。
それにしても返事が来ないとはどないなってんねん。
最終面接やぞ。
まさかの予想だにしないオシャレなオチで今回は終わりました。
インド人もびっくりのまさかのこの展開。
なぜだろう、夜風が身に染みた。
夏なのに。
このブログをお読みになった方からすれば「担当エージェントに聞けばいいじゃん」とお思いになる方もいるだろう。
それも考えたがどうせ不採用だからもういいや。
ほっとくことにした。
ガッデム!
を通り越してのファッ(以下自粛)